(過去記事)グッピーズの株を買った理由
※20230105に、はてなブログに掲載した内容と同じです。
こんにちは、BAXです。
今日は打診買いしたグッピーズの理由を記載していこうと思います。
※本記事のデータはグッピーズが公開する有価証券報告書、決算説明資料から拝借しています
[:contents]
事業概要
グッピーズの事業内容は「医療系求人サイトの運営(①人材サービス事業)、ヘルスケアアプリの運営(②ヘルスケア事業)」で、約9割が医療系求人サイト(①人材サービス事業)で売上を計上しています。
その中でも歯科事業者と中途転職者間での求人斡旋による広告収入が大半をしめています。
その他に、医療系の事業者と新卒採用者間での求人斡旋による広告収入や、法人や自治体にヘルスケアアプリを提供するBtoBtoCの事業を展開しています。
人材サービス事業
医療事業者は事前に求人用のポイントを購入する事で、求人サイトに求人を掲載する事ができます。その後、新卒者、中途転職者が広告をクリックしたタイミングでポイントが消費される仕組みになっています。
尚、ポイントを購入したタイミングでは、グッピーズには前受け金として入るだけで、実際に売上として計上されるのは求職者が広告をクリックしたタイミングだそうです。
四半期毎の売上、平均クリック単価、クリック数(≒ユニークユーザー数)を見ると、順調に右肩上がりで成長しています。売上を伸ばしていくには平均クリック単価とクリック数を伸ばしていく必要があります。
※22年3Qからは賃上げによりクリック単価が上昇しています。4Qを見ても賃上げによる影響はさほどないように見えます。
※クリック単価を上昇させるために、スカウト機能などの付加価値も提供しています。
尚、20年期の3Qはコロナの影響を受けておりデータとしては見えないのですが、4Q(6月〜8月)や1Q(9月〜11月)は求人の閑散期にあたるため、売上に季節性があると思われます。
ヘルスケア事業
グッピーズは人材サービス事業で9割の売上を占めており、リスク低減や、売上の拡大から第二の柱であるヘルスケア事業を伸ばそうとしています。
ヘルスケアアプリは基本的に、自治体や、企業と契約し、住民や社員の利用状況により自治体や企業に請求する従量課金制となっているようです。
ヘルスケア事業は順調に利用法人数を伸ばしていますが、サービスとしては正式にロンチしたばかりで、まだまだ売上には寄与されていないようです。
23年期も売上としてはマイナス成長の見込みになっていますので、当面は赤字幅を抑え、利用法人数を増やす事に注力すると思われます。
業績、財務状況
グッピーズは、少なくとも5期連続で増収増益となっています。
それに合わせて従業員数も増えていますが、売上の比例して増えていますので、順当な増員に見えます。
直近の四半期では、販管費が増加していますが、広告宣伝費で1.2億円増となっていますので、その影響だと思われます。
尚、予想ROEは43.3%、予想ROAは23.9%、予想PERは13.6%、時価総額49億円、PSR2.6倍自己資本比率55%になっており、成長の割に割高感はなく、経営状況も問題なさそうです。
※2023年1月5日現在
また大株主にVCはおらず、全員がグッピーズの関係者になっています。ロックアップが3月末に外れますが、大幅に売ってくる事もないと考えています。
まとめ
直近の売上推移としては、①人材サービス事業に大幅に左右されます。前期3Qで値上げした効果が通期で寄与する事から、売上・利益ともに増収増益が期待できます。利益は②ヘルスケア事業の赤字幅にも影響されますが、現在の比率から、そこまで影響を与えないと考えています。
また株価も割高感もなく、株主にVCがいない事から、大幅に売られるリスクは低いと考えています。
尚、今季の下期からは医療事業者と顧客(患者)間での来院斡旋による広告事業も開始予定とのことで、新たな事業にもチャレンジする事から、株価的にプラスではと考えています。
コメント